ブリガドーン現象
ここのところ、黄砂の影響か、住んでいる町全体がモヤで包まれている。
水木しげるが何度も描いたブリガドーン現象だろうか。
フランケンシュタインやドラキュラが隣に越してきたらどうしよう。
修論書くために我慢していた蓮實重彦の『随想』をようやく取り寄せ、半日で読了。
淀川長治大先生は蓮實のことを「ニセ伯爵」だか「ニセ男爵」だかと呼ばわっておられたが、何のことはない、旧華族である。
某ブログで4月29日が蓮實の誕生日であることを知ったが、その記述に、思わず取り越し苦労の不吉な予感を抱いてしまった。
評判に違わず、涙と笑いのエンターテイメントぶりである。
『マディソン郡の橋』のクリント・イーストウッドを評した淀川大先生の言葉を思い出しつつある。
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ご多聞にもれず、いそいそとマイケル・マンの『パブリック・エネミーズ』と『コラテラル』をレンタルしてきた。
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『パブリック・エネミーズ』はとりわけ傑作である。
デリンジャーの背後からピストルで狙撃したおっちゃん刑事(確か『アバター』の鬼軍曹(?)だったおっちゃん)が最高にかっこいい。
この作品に比べると、クリストファー・ノーランの『ダーク・ナイト』のおこちゃま映画ぶりは、中学の道徳の時間にぴったりではないか。
続けて何度目かの『コラテラル』を拝見し、トム・クルーズの死にっぷりに感動する。
任侠映画はいまやマイケル・マンである。
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