絲山秋子/[asin:4104669024:title]

ガソリンスタンドへオイル交換に行くと、積年の無整備の恨みとばかり、オイルはほとんど入っておらず、オートマオイルもドロドロドロで、ナントカベルトとナントカベルトにひびが入っていていつ止まっても分からない、バッテリーも放電しておりカナリやばい状態だという。げ。
バッテリー交換は見送り、しめて3万円。さっきおろしてきたばかりなのに、右から左だ。
作業待ちの間に、読みさしのこの本を読了。
いつものように技が冴えている。
絲山秋子の作品の中では、登場人物が多いような気がするのは、気のせいだろうか。
いつになく、年寄りのババアまで登場していた。
インチキ神父は、「海の仙人」のファンタジーが堕ちて人間になってうろついているかの印象。
蓮實重彦だったか、作家というものは似たような作品をいくつもいけしゃあしゃあと書いてこそのものであるといっているのをかつて読んだ気がするが、なるほど絲山秋子は真の小説家となりつつあるのだろう。

それにしても読書の時間を金で買ったようなものである。
エスケイプ/アブセント