ブルースマンは働かないんだぜ

最初に手に入れたのは、『Blue』のカセットテープで、擦り切れるほど聴いた。
いちばん熱心に聴いていたのは、中学の頃だろうか。学校からの帰り道、ライブ盤の最初から最後まで憶えていて、歌っていたものだ。「後ろのやつらどうなんだーい?」とか一人で盛り上がっていた。
ライブには2回行った。
高校2年生のときに行ったライブでは、『腰を振れ!』にあわせて、ちょうど前でこぶしを振り上げていた女性の尻に腰を降り続けていて、翌日、彼女が同じ高校の後輩だったと知ったときは赤面したものだ。
手元にあるのは、CDは『Blue』だけで、他のはLP盤で持っているけど、プレイヤーはずっと昔に針がいかれてそのままになっている。
その名も『愛し合ってるかい』というアイドル本のようなものも持っていて、薬局のおじさんと店内で並んだ写真が特に印象に残っていて、コンドームの箱を山のように両手で抱えていた。
遺作は、原田郁子の『銀河』になるんだろうか?
涙がでて仕方がない。
キヨシロー