痛飲日記

ようやく旅を終え家に辿り着く。


昨日は、終日営業。出雲市内をレンタカーでぐるぐる回る。
合間に出雲大社でおみくじを引く。
出雲大社のおみくじは吉凶占いではないようだ。
まあ、要約すると、やることなすこと成功するとのこと。福縁あり、とも書いてあったような記憶が。
昼食は、門前のそば屋で、5段の割り子そばを食べる。
食券を買って席に着くと、はす向かいのおじさんが、こちらを見て頭を下げ、さっきはすみませんでした、と謝ってくる。
なんら身に覚えがないので、はあ、とはにかみながら視線を逸らし、ケータイを凝視するふりをする。
60歳くらいのおじさんで、奥さんか娘か知らないが、連れの女性はこちらに背を向けて座っている。
テーブルの上には、ビール瓶が2本。
ヒステリックに因縁をつけるように相手の女性をねちねちと責めたかと思うと、俺にはお前しかおらんネン、とシオラシゲニ愁嘆場を演じてみせる。
これを何度も繰り返す。
5段の割り子そばを食い終わり、面白いのでそのまま見ていたかったが、時間がないので、そそくさと店をあとにした。


営業を終え、一路隣町の旧平田市へ。
宿にチェックインして、友人と連れ立って温泉へ行き、くた〜っとなったまま酒宴。
のど黒の刺身が舌の上でとろけ、地酒の原酒がじわーっとしみる。


9時過ぎに店を出て、友人の友人と落ち合い2軒目へ。
Strawberry Cafeというまったりとしたコジャレたバーで結局深夜1時過ぎまで飲み続ける。
平田の方言に大いになごむ。
それにしても、駅前には、少し離れたところにロータリーがあって、三叉路になっていて、『人のセックスを笑うな』に出てくる町がもう少し寂れたような雰囲気で、妙にぐっと来る風景だった。


本日は出雲空港よりプロペラ機で博多へ飛び、旅のしめくくりに博多駅の大明坦々麺で、ワンタン入り坦々麺大盛り+替え玉を喰う。
痛飲した酒が大粒の汗となってぽとぽと落ちる。ほんとうにぽとぽとと音がしたのだ。
非常に理想的な坦々麺であり、今後博多へ行く際は必ず立ち寄ることになるのではないか?


今回の旅は、全く本を読めなかった。