井口奈己/人のセックスを笑うな

中原昌也映画の頭脳破壊を早速買い込み、巻末の二つの対談を読んで、いても立ってもいられず映画館へ走った。

永作博美はある意味予測可能であったが、なんといっても蒼井優のアクション女優ぶりが素晴らしかった。
ベットの上での彼女のジャンプはもちろんのこと、廊下の走りっぷりといい、落ちつかな気に絶えず平均台の上でバランスを取るような仕草といい、じっと動かない画面を彼女が微かに揺れ動かす。

しかし、ラストに流れるマリマリの歌は納得し兼ねるが。