博多-香港-広州

ほぼ20年ぶりの海外である。
ほぼ20年前と同様、台北経由の香港行きキャセイに乗り込み、機内食に邪魔されながら、ひたすら寝る。
ほぼ20年ぶりに香港に到着し、入国手続き。
ほぼ1時間ほど待たされ、ようやくゲートをくぐる。
電車に乗り込み九龍へ、そこからタクシーで駅へ。
広州行きのプレミアム客車のチケットを買って、ようやく、喫煙所を見つけ、ようやくよどんだ空気とともにポールモールを深々と吸い込む。
なんとも厄介な世の中になったものだ。


広州に辿り着いたのは、8時過ぎ。
ほぼ20年ぶりの広州は、相変わらず鼻毛が伸びそうな埃っぽさである。
ほぼ20年ぶりの広州は、スタバとマクドとケンチキがはびこっていた。
案外と冷え込んでいて、青々と茂るガジュマルの樹々を震えそうになりながら歩く。
明日は広東料理でオモテナシをされるということで、本日は四川料理を堪能する。
口の中に広がる山椒の鮮烈な辛さが後頭部にガツンとくる。
汗をかきかき、麻婆豆腐、海老の炒め物、川魚のスープ、チャーハンに坦坦麺。
今回の宿泊先は、河南師範大学のとなりのホテル。
広々とした部屋、ツインベッドが寒々しい。
喫煙所探しの4日間になりそうである。