めまぐるしい

11日からほぼ20年ぶりに中国へ行きます。
当然お仕事。
人買いの交渉です。


二日の間に高等教育研究のビッグネームお二人のお話を聞く機会に恵まれました。
一人目は天野郁夫先生。
進学率が50%を超えて、ユニヴァーサル段階に入った大学業界。
学生はユニヴァーサル化しているのに大学教員の意識はエリート段階にいつまでも留まり続けている。
改革、改革というけれど、課題はすでに40年近く前に認識され、改革の方向性も示されていたはずなのに、大学教育改革はようやっとその緒についたばかり。
40年前と違うのは、改革の主体はもはや国ではあり得ず、大学自体がどうにかしなければならない。
という、誰もが感じていることを分かりやすく明快に説かれておりました。
おもいのほか身長低い方だったです。
この講演に先立ち、文部科学副大臣の鈴木寛ちゃんが、2010年予算のメインは高校無償化だったが、2011年度予算のメインテーマは高等教育改革だ!つまり2010年度は、高等教育にメスを入れていくのでそこんとこよろしく、という内容でした。
ちびめ。


二人目は潮木守一先生。
9時から4時まで、高等教育よもやま話。
高等教育を云々するには、その国の社会や文化のことも分かっとかなきゃならないよ。
という、ある意味、目からウロコのお話でした。
日本社会(特に労働市場)の構造がそれほどあからさまに変化を遂げるなんてあり得んし、ダメなもんはダメよ、各々の大学が努力するしかないね。
そもそも、高等教育研究つったって、国によってシステムがばらばらで、ようわかっとらんのよ。
という、これも目からウロコのお話でした。


麹町のタリーズからお送りした本日の記事は、グーグルさんのサービスにより30分間無料の公衆無線LANなるものを利用しての投稿でした。