[NIKKI]東京日記その3

本日から三日間スクーリングである。
気合を入れるために6時に放送大学のインストラクショナル・デザインについての授業を鑑賞。
放送大学の高等教育関連の授業は、充実しているようだ。


神田川沿いを江戸川橋まで歩く。
天気が良くてぽかぽかである。
寝袋のなかのおじさんも気持ちよさそうに目覚めの伸びをしている。
かたわらの猫は毛づくろいに余念がない。
相変わらずまるまるした野良猫たちである。


地下鉄に乗って麹町駅で降り地上に上がると、日曜日のオフィス街はシャッター街
お目当てのコーヒーショップも閉まっている。


サテライトのキャンパスに辿り着くも、ビル1F裏への通路の鉄扉が閉まっている。
いやな予感は的中。喫煙所から締め出されちまったぜ。
タバコ吸い仲間に灰皿が設置してある近くのビルを案内され事なきを得た。
なんとも不自由な身の上である。


今回のスクーリングは、認知心理学にもとづく学生支援のあり方について。
いままで、大学のカリキュラムの作り方なんて、学習理論もへったくれもなかったのではないか?
国際的に大学進学率が上昇するにつれ、地球規模でアホな学生が増えているそうである。
より丹念にかんでふくんでにゃんにゃんしてあげなければならなくなったのである。
税金払って補助金あげてるんだから、大学でなんとかしてくれよ、というのが社会的な要請なのである。
最近になって、学生と接する機会が増え、問題意識が我が家における子育てと共通しているので、今回の授業はたいへんためになるはずである。


授業の中で就職戦線での学生の奮闘を紹介したビデオを見せられる。
勝ち組になりたいとか。
あーそんな言葉もあったねえ。
それにしても立派なシャカイジンになりそうな学生ばかりである。
上から下まで、どんな大学の学生も、いまどきではきちんと将来のことを考えているのだ。
半分、人の道を外れかけたような私のようなものから見れば、皆さん、尊敬してしまいます。
でも、やっぱおれ無理。
とかなんとか、授業が終わったのは6時近く。外はとっぷりと日が暮れていて、雨まで降っているのであった。


この1週間で4本もレポートを書かなければならないと焦燥間に駆られつつも、生ビールを飲んでしまうのだ。靴下買いにわざわざ新宿まで行ってきた。
宿では、1ページも読まないまま眠ってしまうのであった。