書架を探すが、白鯨は見つからず

明日は壱岐行き。
島には、昨年の今頃の五島以来か?
五島では、小さな本屋でほこりをかぶった殊能将之の『美濃牛』を拾ったのだった。
その日は、行きのジェットフォイルのなかで、内田百輭の『白子』を読んだことを憶えている。
いつものように前日はほとんど寝てなかったのではないか?
帰りは長崎の好文堂でフィッツジェラルドの分厚い『夜はやさし』も手に入れた日だった。
『美濃牛』はすぐに読み終わり、そのまま石動シリーズを読み漁った。
『夜はやさし』は積読状態。
明日は、どの本を持って行こう。
佐藤亜紀の『1809』になるのだろうか。
いいかげん読み終えないとなあ。
それとも、ビュトールの『心変わり』か。
いやいや宿題の文献を読まないと行けないのだった。


わが社の新商品の簡易カタログが出来上がり、四方八方から非難ゴーゴー。
といわれても、俺のシワザではないんだけど。
悪い予感的中。
制作の過程で、一瞥だにしなかったシゴトであるので、コメントは差し控えることにしている。
発注者としては、ほんとのところは、表紙だけが欲しかったのだろう。
それにしても可愛そうな新商品。誰からも愛されていないような。
テスサビでつくったような商品だが、ここまで酷薄だと、愛してやんなきゃなあ、と思ってしまう。

愛して。誰か。
ほんまに。